「メール便配達って、実際どんな仕事なんだろう?」
ゆうメールやクロネコゆうメール、地区宅便、飛脚メール便など、冊子やDMを郵便受けへ届けるサービスはいろいろあります。僕も現在、そうしたメール便・DM類を自転車で各家庭へ配達する仕事をしています。
求人情報だけを見ると「ポストに投函する仕事」ということは分かっても、実際の仕事内容や1日の流れ、どんなところが大変なのかまでは、なかなか想像しにくいと思います。
僕はその中でも、自宅に配達物を届けてもらい、自宅を拠点に配達する働き方をしています。
この記事では、実際にメール便配達をしている立場から、仕事内容や働き方、報酬、大変なことなどを、公開できる範囲で紹介します。
メール便配達とは?どんな仕事をするのか
僕がやっているメール便配達では、あらかじめ担当エリアが決められています。
たとえば僕の場合は「○○町○丁目」のように、町名だけではなく丁目単位まで配達エリアが指定されています。
配達物はその担当エリアごとにまとめられた状態で自宅へ納品されます。ただし、配達物はバラバラで、届いた順番のまま配れるわけではありません。そこから住所を確認しながら、自分が配りやすい順番に仕分けをしてから配達に出ます。
最初のうちは地図も確認しながら、まずは住所を1番から順番に並べるような感覚で仕分けします。順番どおりに並べておけば大きくルートを外れることはありません。
ただ、実際に何度か配ってみると「こっちを先に回ったほうが早い」「ここは反対側から入ったほうが楽」など、少しずつ効率のいい順番が分かってきます。
つまり最初から完璧な配達ルートが決まっているというより、実際に配りながら自分なりの最適な順番を作っていく仕事です。
そのため、ポストへ投函する時間だけではなく、配達前の仕分けやルートを覚えていくことも含めて、メール便配達の仕事になります。
メール便配達の1日の流れ
僕がやっているところでは、配達物は2日に1回、正午前後に自宅へ納品されることが多いです。
納品された当日にすべて配り切る必要はなく、届いた日を含めて数日以内に配達を完了する形になっています。僕の場合は、基本的に3日間で配り切るルールです。
そのため、毎日決まった時間に出勤する仕事というより、天気や自分の予定、配達量などを見ながら、自分でスケジュールを組み立てられます。かなりフレキシブルな働き方だと思います。
僕自身は性格的に「残しておくより、さっさと終わらせたい」タイプなので、できるだけ早めに配ってしまうことが多いです(笑)
僕の担当でいうと、作業時間の目安としては、1エリアの仕分けに30分〜1時間ほど、実際の配達に1〜2時間ほど。もちろん、その日の配達量やエリアによってかなり変わります。
つまり1エリアなら、仕分けから配達まで合わせて1時間半〜3時間程度がひとつの目安です。
決められた期間内に終わらせるのが基本ですが、体調不良や悪天候などで遅れそうな場合は連絡を入れます。
時間の自由度は高い一方で、締切までに自分で進捗を管理する必要がある仕事です。
メール便配達で大変なこと
メール便配達で大変だと感じるのは、主に雨・暑さ・慣れるまでの住所探しです。
雨の日は、配達物を濡らせない
メール便配達でまず大変なのが、雨の日です。
配達物の中にはビニールで梱包されているものも多いですが、はがきタイプなど、水濡れに弱いものもあります。
当然ですが、預かっている配達物を濡らすわけにはいきません。
自分が濡れるだけならまだいいのですが(笑)、雨の日は配達物を守りながら出し入れする必要があるので、晴れている日よりどうしても気を使います。
雨具を着たり、配達物を濡らさないように持ち運んだりと、普段とは違う対策も必要になります。
大雨の時は無理せず、連絡して納期をずらすのが無難。
暑い日は、単純に能率が落ちる
個人的には、雨と同じくらい大変なのが夏の暑さです。
自転車で移動しながら配達するので、気温が高い日はかなり体力を使います。
感覚としては、暑い日は普段より1.1〜1.2倍くらい時間がかかっている気がします。もちろん正確に計測した数字ではありませんが、明らかにペースは落ちます。
途中で水分を取ったり、少し休憩したりする時間も必要になるため、真夏は「いつもと同じ件数だから同じ時間で終わる」とは考えないほうがいいです。
ちなみに冬の寒さについては、僕はあまり気になりません(笑)。
個人的には圧倒的に暑さのほうが配達効率に影響します。
最初は住所とポストを探すのに時間がかかる
始めたばかりの頃は、担当エリアを把握していないのでかなり迷います。
僕も最初は、地図アプリと支給された地図を見比べながら配達していました。
同じ住宅街でもポストの形や設置場所はさまざまで、玄関横にある家もあれば、門のところにある家、少し分かりにくい場所に設置されている家もあります。
表札を出していない家もあるので、最初のうちは「ここで合ってるのか?」と確認に時間がかかることもあります。
どうしても配達先を確認できない場合の対応は会社によって異なりますが、僕がやっているところでは、理由を記録して配達物を持ち戻ることができます。
その場合も、必要な確認をしたうえでの配達作業として扱われます。
ただ、このあたりは慣れるとかなり変わります。
何度も同じエリアを回っているうちに、道順だけでなく、表札がある家・ない家、ポストがどこにあるかまで自然と頭に入ってきます。
今では慣れたエリアなら地図をほとんど見ずに回れます。
最初は時間がかかりますが、エリアを覚えるほど配達効率が上がっていく仕事だと感じています。
メール便配達の報酬と働き方
僕がやっているメール便配達は、雇用ではなく業務委託で、報酬は完全出来高制です。
時給制ではなく、配達した分だけ報酬になる仕組みです。
1通あたりの単価はすべて同じではなく、配達物の重さなどによって変わります。重いものほど単価が高くなる仕組みです。
僕の場合、平均すると1通あたり20円台前半くらいになることが多いです。
1回に配る量は、1エリアあたり100〜300件程度。時期や担当エリアによってかなり差があります。
そのため報酬も日によってばらつきがあり、僕の場合は1日1,000円〜6,000円程度に収まることが多いです。
物量が多い日は、1万円を超えることもあります。
ただし、これはあくまで僕の担当エリアや配達量での目安です。会社や地域、物量、単価によってかなり変わると思います。
完全出来高制なので、配達件数・単価・自分がどれくらいの時間で配れるかによって、時間あたりの収入も変わります。
一方で、決まった時間に出勤する必要がなく、締切までに配り切ればいいため、時間の使い方はかなり自由です。
僕自身は、仕分けや配達ルートに慣れるほど作業時間が短くなってきたので、メール便配達はエリアを覚えて効率を上げるほど、時間あたりの効率も良くなっていく仕事だと感じています。
メール便配達に向いている人・向いていない人
メール便配達は、一人で黙々と作業するのが苦にならない人にはかなり向いていると思います。
基本的に、仕分けも配達も一人で進める時間がほとんどです。誰かとずっと話しながら仕事をするわけではないので、あまり人と接したくない人にも相性がいい仕事だと感じています。
仕分け自体も、それほど難しい作業ではありません。慣れてくれば動画などを流しながらでもできるので、個人的には仕分け作業そのものに大きな心理的ストレスを感じることはありません。
一方で、決まった時間に出勤する仕事ではないぶん、自分で時間を管理できることはかなり大切です。
特に向いていないと思うのが、何でも後回しにしてしまう人です。
配達には締切がありますし、その間にも次の配達物が届きます。後回しにしすぎると、気づいたときには配達物の量に追われることになります。
また、完全な夜型の人も少し相性が悪いかもしれません。
メール便は住宅の敷地内に入ってポストへ投函することもあるため、僕がやっている仕事では配達できる時間帯にもルールがあります。
そのため、「深夜に好きなだけ配ればいい」という働き方ではありません。
あとは、多少なりとも自転車に乗ったり歩いたりするので、できるだけ体を動かしたくない人には向かないと思います。
ただ、基本的には自転車移動なので、そこまで身構える必要はないと思います。運営会社によっては、かなり安く電動自転車をリースしてくれるところもあります。
逆に、一人で仕事をするのが好きで、自分でスケジュールを組めて、少し体を動かすことに抵抗がない人であれば、かなり自由度の高い働き方だと思います。
メール便配達を始める前に知っておきたいこと
僕の場合、仕事を始めるために特別なものをたくさん用意したわけではありません。
自分で用意したものは、動きやすい服装、帽子、夏場の空調服くらいです。
最初は「徒歩でもできるんじゃないか」と思って、実際に徒歩で配達してみました。
ただ、個人的には徒歩での配達はあまりおすすめしません。
単純に移動に時間がかかりますし、一度に持ち運べる配達物の量にも限界があります。完全出来高制なので、時間がかかりすぎると効率が悪くなり、仕事としてのメリットを出しにくくなります。
僕は結局、電動自転車をリースして配達する形にしました。
運営会社によって条件は異なりますが、比較的安い料金で電動自転車を貸し出しているところもあります。
実際に使ってみると、移動速度だけでなく、ある程度の量を積んで配達できる点でもかなり楽です。
特に担当エリアが広かったり、配達物が多かったりする場合は、徒歩よりも自転車、できれば電動自転車のほうが圧倒的に効率は上げやすいと感じています。
一方で、仕事を始めるために高価な道具をいくつも揃える必要はないので、比較的始めるハードルは低い仕事だと思います。
まとめ|メール便配達はこんな仕事
メール便配達は、配達物を仕分けして、自分の担当エリアを回りながら各家庭のポストへ届けていく仕事です。
僕がやっている働き方では、決まった時間に出勤する必要がなく、配達期限までに終わらせればいいので、かなり自由にスケジュールを組めます。
一方で、雨や暑さの影響を受けますし、配達を後回しにすると次の荷物が届いてどんどん溜まっていきます。
そのため、単純に「好きな時間に働ける楽な仕事」というより、自由度が高いぶん、自分で仕事を管理する必要がある働き方だと思います。
最初は住所やポストを探すだけでも時間がかかりますが、同じエリアを何度も回っていると少しずつ道順を覚え、仕分けも配達もかなり速くなっていきます。
一人で黙々と仕事をするのが好きで、自分のペースで働きたい人には、相性のいい仕事だと思います。
